タイトル(title)タグとは、Webサイトを構成する「HTMLタグ」のひとつで、名前の通りWebサイトの各ページに「タイトル(題名)」をつけるためのタグのことです。タイトル(title)タグは各ページに必ず設定するものとなっており、Webサイトにおいて欠かせません。
この記事では、重要なタイトル(title)タグの基本的な考え方や文字数、SEO的に最適な付け方、HTMLタグの設定方法を初心者向けに解説します。
また、8月中旬にGoogleから「タイトルタグの書き変え」について案内がありました。その点も最新情報として紹介していますのでご確認ください。
Webサイトにおいて需要なタイトルタグ(titleタグ)とは?
タイトルタグ(titleタグ)とは、Webサイトを構築する上で欠かせないHTMLタグのひとつです。
タイトルタグ(titleタグ)を設定することで、その内容は検索結果画面、ブラウザのタブ、ブックマーク、などに表示されます。普段なんとなく見ているタイトルですが、Webサイトにおいて欠かせないもので、SEO的に検索結果で上位に表示されユーザーにクリックしてもらうためにもタイトルの最適化が基本となっています。
タイトルタグ(titleタグ)の役割について
Webサイトを制作してインターネット上に公開した際に、以下の画像のようにブラウザのタブを見てみると何かしらの文字が記載されていますよね。
普段なんとなく見ていてスルーしがちなものですが、タイトルタグを設定していない場合、上記のようには表示されません。
ブラウザのタブや画面上にタイトルが表示されない場合、ユーザーは自分が今どのページを見ているのかわかりにくくなってしまいますし、運営者さえもどのページを編集しているのかわからなくなってしまい非常に不便です。
そのため、タイトルタグの入力をし忘れてしまわないように、ページタイトルを一覧化したリストを作って管理してタイトルの重複や入力漏れなどを防ぎましょう。
タイトルタグ(titleタグ)の記述方法
タイトルタグの設定は、基本的にとても簡単です。
以下の記述例にあるHTMLソースコードを、<head>~<head>タグ内に記述をするだけです。
<title> サイト良くして委員会 Presented by PAGE Delivery </title>
各ページに最適なタイトルタグを付けたら、先にも紹介したブラウザのタイトルバーや検索エンジンの検索結果上に表示されるようになるので、それぞれ正しく表示されているか確認しましょう。タイトルタグの内容は、検索結果画面を見てもわかる通り、一番目立つ形で表示されます。検索結果画面では、同じようなタイトルが並んでいることが多いため、ユーザーの興味を惹くようなタイトルや表現になっていることでクリックしてもらいやすくなるのです。
ただし、ユーザーに関心を持ってもらおうとするあまり過大広告になりえる表現を多用するのは辞めましょう。特に健康美容、金融系などのLife Time Value(ライフタイムバリュー)に関わるものは、景品表示法に抵触する可能性もあるため気を付けてください。
ユーザーに興味を持ってもらえるように独自性を持ちつつも、的確なタイトルを設定できるよう心がけましょう。
タイトルタグはSEO的にどれくらい影響があるの?
ユーザーが検索結果画面を見てクリックするか判断する基準のひとつになるタイトルですが、その他にもオーガニック検索(自然検索)の順位に影響を与えるひとつの要素にもなっています。
「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」では、コンテンツ内容を検索エンジンに正確に伝えるためにもタイトルタグが重要であると記載されています。そのため「キーワード」を含めたタイトルが多く見受けられます。
実際、この記事でも「タイトルタグ」というキーワードを盛り込んだタイトルにしています。これはもちろん、この記事の内容が「タイトルタグ」について書いた内容でもあるためでもあります。
もし、この記事が「タイトルタグ」について触れられていない内容であれば、ページ内容に沿ったタイトルではないため検索結果も伴いません。
「キーワード」を含んでかつ内容が合致している必要があり、単純にキーワードを含んだタイトルであればSEO効果は期待できません。そのため、ページ内容に沿った正しいタイトルをつけるようにしましょう。
ちなみに、ページ内容がキーワードと合致していた場合、タイトルタグにキーワードを含んだ場合と含んでいない場合とで、順位が違ってくるケースはあります。とはいえ、近年の検索エンジンは日々進化を遂げており、本文中の内容をクローリングして有益だと判断されたコンテンツはタイトルにキーワードがなくても上位表示されることもあるのです。
競合他社や他ブロガーが、どんなタイトルにしているのかを調べてみることで、その業界やジャンルにおけるWebサイトのタイトルの傾向がわかるようになります。どんなタイトルが多いのか、どんなWebサイトがGoogle検索上で多いのかがわかれば、自身が立ち上げようとしているWebサイトのタイトル決めの参考にできるのでオススメです。
最適なタイトルタグ(titleタグ)の文字数や付け方のコツは?
PCとスマホに最適なタイトルの文字数は30文字前後
- パソコン表示:28~30文字
- スマートフォン表示:32~35文字
スマホの場合、タイトルが2段表示になるのでパソコンで見た時よりも文字数が多く表示されるため、スマホユーザー向けであれば「32文字」を目安にタイトルタグを設定すると良いでしょう。
もし、パソコンとスマホの両ユーザーを対象としている場合には「28文字」に設定しておけば、どちらのデバイスでも見切れることがなく安心です。
とはいえ、28文字や32文字以上のタイトルにしてはいけない、というわけではありません。タイトルが長くなってしまった場合は単純に検索結果上で省略されるだけです。検索結果に影響があるわけではないありませんので、28文字や32文字は「目安」と覚えておき、可能であれば見切れずに表示できるタイトル文字数に収めるようにしましょう。
タイトルタグにはキーワードを含めよう
タイトルタグには、SEO効果を考えて上位表示させるためにもキーワードを含めるのをオススメします。そもそもタイトルタグは、ページ内容を簡潔に表し、どんな記事なのかを検索エンジンに伝えるための役割を担っています。また、検索しているユーザー目線でも、検索結果に表示された記事タイトルと探していたキーワードが同じであれば、「これだ!」と発見しやすくなります。
この際、ただ単純にキーワードを含めたタイトルにすれば良いというわけではなく、あくまでもページ内容に合致しており、なおかつ内容を簡潔に表したタイトルしてください。
タイトルタグは重複させないよう気をつけよう
内容が違うページであるにも関わらず、同じタイトルのページが存在すると人間も検索エンジンも迷ってしまいます。
タイトルはそのページのコンテンツ内容を簡潔に表し検索エンジンやユーザーに伝えるものであるため、コンテンツが異なる場合には必ず各ページに対応したタイトルを付けましょう。
2ページや3ページといった少数のページでタイトルが重複しているだけであれば修正対応もできます。しかし、いつの間にか大量に重複ページが出来てしまった場合は修正コストが大幅にかかってしまいますし、なによりタイトルが重複すると検索結果の順位にも大きな影響を与えてしまう恐れがあるのです。
タイトルタグの重複を避けるためにも、サイトマップや管理表などで一覧でいつでもページを確認できるようにしておくと良いでしょう。
それでも不安な場合は、サーチコンソール等のツールを使うことで重複タイトルがあるか確認できるので活用してください。
ユーザーの目に留まるようにタイトルにインパクトを付けよう
タイトルは検索結果画面に表示され、ユーザーにクリックされるようになるためにも欠かせない要素です。何度もお伝えしている通り、タイトルはそのページのコンテンツ内容を簡潔に表すものであると同時に、一覧で並ぶ中からユーザーにクリックしてもらえるような興味を惹くものでなければ意味がありません。そこで、タイトルを目立たせるためにできる簡単なテクニックを紹介します。
記号を活用する
【】、「」、!や?などの記号を使ってみると、ただの文字が並んでいるのとは違い目に留まるタイトルになります。
ただしこのテクニックはありきたりなものであるため、様々なWebサイトで使われていることも多く、競合サイトのタイトルを見て使うか使わないか見定めた方が良いでしょう。
数字を記載する
オススメ”20選”、”1万件見た”、など数値をタイトルに使うとインパクトが出ます。
ただしこちらも良く使われるテクニックでもあるので、競合サイトのタイトルではどんな数値が使われているのか確認してからコンテンツを作成しましょう。数値は大きければ大きい程インパクトがあり、ユーザーにも刺さりやすくなります。
上記のような工夫をして、タイトルの差別化をはかりユーザーにクリックされるようにしましょう。
実はタイトルの内容がGoogleによって勝手に変わる!?
せっかく色々考えて設定したタイトルタグが、検索結果画面を見ると勝手に変更されているケースがあります。
実はこのケースは意外に多くあり、タイトルタグが勝手に変更されてしまう原因として、タイトルタグとして設定した内容が、ユーザーにとって適切ではないとGoogle(検索エンジン)から判断された可能性が挙げられます。
タイトルタグが設定しているものと異なっていた場合は、以下のような対処をしましょう。
- すべてのページのタイトルタグを見直し、抜けているページにはタイトルを記述する
- 「HOME」や「TOP」など曖昧なタイトルタグはなくして、ページに沿った簡潔なタイトルに変更する
- 長すぎるタイトルは変更されることが多いため文字数を見直す
- タイトルタグにキーワードを詰め込みすぎていないか確認し修正する(多くても2~3個程度まで)
これらの対処を行った後に、タイトルが正しいものに変更されているか再確認しましょう。
その場合、下記の方法でタイトルタグが変更されているか確認できます。
検索窓に確認したいページのURLを入力して、さらに最初に「site:」を入力して検索します。
【例】site:https://media.page.delivery/
すると検索結果に入力したページのタイトルやディスクリプションが表示されますので、ここでタイトルが修正されているか確認しましょう。ただし、修正をしてすぐに変わることは少ないため最低でも1~2時間、1日経った頃に確認しましょう。
2021年8月中旬頃に「検索結果のタイトルを書き変える仕様(アルゴリズム)」についてGoogleが発表
2021年8月から、Google検索結果画面とタイトルタグに設定しているタイトルとで大きく異なる表示になっているサイトが多く見つかりました。
前項でも話している通り、元々タイトルタグを設定していても、必ずその通りに検索結果画面で表示されるというものではなく、また、タイトルが勝手に書き変えられる発生頻度は”稀”にある程度で、そこまで業界全体も気にするほどではなかったのが今までです。
しかし、8月になりタイトルの書き変え多方面で影響がでていることから注目を浴びたのです。
検索結果画面のタイトルと実際に設定しているタイトルが異なる表示になっているものがありましたので、一例として紹介します。
・設定しているタイトルタグ
ドメイン名とは?失敗しないドメイン名の決め方のコツ|サイト調査ツール「data maison」
・検索結果画面で表示されているタイトル
失敗しないドメイン名の決め方とコツ – data maison
見てわかる通りタイトルから「ドメイン名とは?」と「サイト調査ツール」と「|」と「」がなくなっています。その代りに追加されているのは「-」となっており、結構なテキストが削られています。
この記事であれば上記のようにタイトルが書き変えられたとしても、必要な要素は残っているので問題ないレベルなのですが、コンテンツやサイトによっては死活問題になっていることもあります。
それが、よく話題に上がっている「消費者庁」の詐欺タイトル問題。
9/3時点でも直っておらず、早急に改善されるのを待ちたいところですが、どうなるかは未定。ぜひ、「誰でもたった1分で1万円の現金をラクラクGET! 」でGoogle検索をしてみてください。
ちなみに、私が確認できる検索結果画面では以下のようになっています。
メタディスクリプションを見れば、注意喚起の記事だというのはわかると思いますが、タイトルだけを見ると消費者庁がキャンペーンをやっているような内容になっていますよね。さすがにこうした内容に対してはフィードバックを送って、改善されるように促す方がよいでしょう。
まとめ
競合他社や他ブロガーが、どんなタイトルにしているのかを調べてみることで、その業界やジャンルにおけるWebサイトのタイトルの傾向がわかるようになります。どんなタイトルが多いのか、どんなWebサイトがGoogle検索上で多いのかがわかれば、自身が立ち上げようとしているWebサイトのタイトル決めの参考にできるのでオススメです。
売上げをアップさせるには、まずサイトに来てくれるユーザーの母数を増やさなければなりません。検索結果に出る「タイトル」は母数を増やすには有効ですが、流入したユーザーに商品やサービスを購入してもらうためには、ユーザーニーズに合った情報と購入にいたるまでの導線設計が重要になってきます。